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開院12周年およびG.W.休診などのお知らせ

本日4月5日、当院は開院12周年を迎えました。
12年も経つと、自分でも危うく記念日を忘れそうでしたが、干支が一周りする年月大過なくがんばってこれて良かったです。
あと干支三周りくらいを目標にがんばっていきます!

ゴールデンウィークは暦通りの診察となります。
4月29日(土)と5月3日(水)~5月5日(金)は休診となりますのでご注意ください。
また、5月19日(金)~5月21日(日)まで、当院からほど近いグランドプリンスホテル広島にてG7広島サミットが開催されます。
前後を含め、5月18日(木)~5月22日(月)まで当院周辺道路でも交通規制が行われる可能性があります(詳しくは、広島県警のホームページなどをご参照ください)。
現時点で、サミット期間中に休診にする予定はありませんが、急遽予定を変更する可能性や、自家用車や公共交通機関でも来院していただくのが困難な時間帯があるかもしれません。

できるだけ、ゴールデンウィークとサミット期間中の受診は避けていただきますよう、よろしくお願いいたします。

旅立ちの時

うちには女の子と男の子で、年子の子供2人がいますが、この度下の子(息子の方)が県外の大学に進学するため、昨日引っ越して行きました。

さみしいー!

笑われるかもしれませんが、この1~2週間、ずっと「さみしいな、さみしいな、さみしくなるな」と心の中でひっそりと思いながら、できるだけ早く帰って一緒に過ごすようにしていました。
まだ娘は家にいますし、海外とかに行くわけでもないので、全然大したことじゃないんでしょうけど。

とても心配ですが、子供の力を信じてエールを送らないといけないんでしょうね。
受験勉強も本当によくがんばってくれました。
娘と比べて、あまりコツコツがんばるタイプではないけれど、ここ一番の瞬発力や最後の最後の集中力は優れていました。
高校2年生の時の文化祭で、お客さんとして来ていた小さい子のお世話をしていたり、友達と楽しそうにBTSのダンスをステージで披露していた時は、まっすぐ育ってくれたことに感謝しました。

親ができることは塾の送り迎えくらいでしたが、お正月の初詣以降、お迎えの前などに神社にお参りに行くのが私と妻の日課になっていました。
広島市内で大雪になった日1日以外は、合格発表のその日まで毎日神社にお参りに行きました。
行き始めると、1日でもサボると何か良からぬことが起こりそうな強迫観念が生じ、来る日も来る日も通っていました。
だいたい夜21時過ぎてからお参りに行くことが多かったので、いつも真っ暗な中、さい銭泥棒と間違えられないか冷や冷やしていました。

合格発表があってからは新生活の準備で忙しく、旅行などには行けませんでしたが、そんな中でも久しぶりに息子と2人でバスケをしに行ったり、その後2人で焼き肉食べ放題に行ったりしたのはいい思い出です(女性陣は某チェーン店の焼き肉食べ放題には一緒に行ってくれません)。

ちゃんと朝起きられるか、ちゃんとご飯食べるか、ちゃんと学校に行くか、ゲーム依存とかにならないか、心配は尽きませんが、しばらくは(妻が)しょっちゅう電話したり、(妻が)ちょくちょく様子を見に行ったりするでしょう。

がんばれ、○○(息子の名前)!そして、留年せずに早く帰ってこい!

いや、とりあえずゴールデンウィークには帰っておいで。
その前にお父さんもたぶん1回そっちに行くね。

次回は、娘の方のことでも書こうかと思います。

休診のお知らせ(令和5年3月4日土曜日)

誠に勝手ながら
令和5年3月4日(土)は休診とさせていただきます。
ご迷惑おかけしますが、よろしくお願いいたします。

休診のお知らせだけだと味気ないので、
ここ数ヶ月に読んだ本のうちいくつかをご紹介いたします。

「同志少女よ、敵を撃て」
ある人が貸してくれて読みました。重いテーマに、けっこうな分厚さ。一部残酷な描写もありますが、どこか鮮烈な青春小説のようでもあり、思ったよりスラスラ読めました。

「ライオンのおやつ」
ずっと読みたかった本ですが、文庫化してようやく読みました。ウルっと来ましたが、リビングの片隅でお父さんが本を読みながら泣いていたら子供たちにキモイと言われそうなので、グッとこらえました。

「MR」
MRとは製薬会社の医療情報担当者のことで、クリニックや病院などにも出入りされている方です。本書は製薬業界版の半沢直樹という感じ。業界の方は2割増しで面白く読めますが、それ以外の方は半沢の方が良いかもしれません。出てくる医者の9割は悪徳医者ですが、実際にはそんなにいませんよ。

「悲しみとともにどう生きるか」
これは小説ではありません。編著者は世田谷一家惨殺事件被害者のご遺族で、現在は上智大学グリーフケア研究所の非常勤講師をされている入江杏さん。同氏が主催している「ミシュカの森」という会で行われた講演のうち、柳田邦男や平野啓一郎の話などいくつかをまとめたもの。不条理なかたちで大切な人を喪った方やその支援者向けの本なので、皆さん全員にお勧めするようなものではありません。私自身の仕事にも関連する内容で、たまたま以前から図書館で予約していたのが届いて読んだのですが、父の死の直後でもあったためか非常に心に響きました。購入してじっくり2回目を読んでいる最中です。

読書にまつわるルーチン

父が亡くなる前の1週間くらいはさすがに本を開く気にもなれませんでしたが、葬儀が終わった日の夜からは読書を再開しています。

本を読んでいると余計なことを考えなくて済みますし、特に小説は自分にとって純粋な楽しみ、エンタメです。

実際、伊坂幸太郎の「ゴールデンスランバー」を読んでいる時は、頭の中はまさに映画を見ているような感覚でしたし、恩田陸の「蜜蜂と遠雷」を読んでいる時は、本当に頭の中にピアノの音色が聴こえているようでした。小説家って、本当にすごいですね。

さて、読書自体は毎日短い時間でもしていますが、本を読むこと以外に、読書のためにしているルーチンがありますので、今回はそれを紹介いたします。

まず毎日しているのは、読書記録アプリ「ブクログ」のチェックです。
以前は読んだ本のタイトルなどは手帳に手書きで記録していましたが、この3年くらいは「ブクログ」を利用しています。
読んだ本のバーコードを読み込むだけで、簡単に読書記録が作れて、しかもそれが自分だけの本棚のように表示されて、とても便利です。
読んだ本の感想も1~2行ですがメモで書いておきます。
また、自分と同じ本を多く読んでいる他のユーザーのお勧めの本なども表示されるので、それらを毎日チェックして、次に読みたい本を探しています。

2~3日に1回、YouTubeで読書関係の動画をいくつかチェックします。
一番よく見ているのは「ほんタメ」です。
たくみとあかりんという男女2人がお勧めの本などを紹介しているのですが、特にこの女の子の方(舞台女優か何かをしている若いきれいな女性なのですが)の読書愛がすごいです。
上手く説明できないのですが、質量ともに私なんかよりはるかに読書好きのようで、興味がある方は一度チェックしてみてください。

1週間に1回は図書館に行っています。「ブクログ」などでチェックした借りたい本を図書館のホームページから予約。ついでにホームページの新着蔵書リストをチェックし、こちらからも読みたい本をピックアップします。

こんな感じでやっていると、読みたい本リストはどんどん増えていき、常に300冊を超えている状態です。
読んでも読んでもなかなか減りません。
今後読みたい本が尽きてしまうという心配はなさそうですが、逆に読みたい本を全部読むということもできなさそうです。

効率良く読書を楽しむため、他の人が実際に読んで良かったという情報も参考にさせていただいていますので、お勧め本があればぜひ教えてください。

父への感謝

父親が永眠しました。80歳でした。

通夜の日は1時間、葬儀の日は30分ほど診療時間を急遽短縮させていただきました。予約の方にはできるだけ電話連絡させていただきましたが、連絡がつかなかったり、予約外で直接来られたのに、すでに閉院していてご迷惑をおかけした方もおられるかもしれません。大変申し訳ありませんでした。

昨年偶然がんが見つかり、手術もしていただき、闘病生活を続けていましたが、徐々に入退院を繰り返すようになり、最後は自宅からはちょっと遠い安佐市民病院に入院していました。安佐市民病院は私も研修医の頃に勤務していたことがある病院です。当時はまさか自分の父親が将来入院して最期を迎えることになるとは思っていませんでしたが、これも不思議な縁かなと思います。安佐市民病院での主治医の先生やスタッフの皆様には本当に良くしていただきました。

臨終の瞬間は仕事で付き添ってあげることはできませんでしたが、前日には顔を見に行き、最後のお別れをしたつもりでした。父もしんどい状態から解放されたと思うので、正直今はホッとした思いの方が強いです。本当はもう一度自宅に連れて帰ってあげて、おいしいものでも一緒に食べたかったですが、こればっかりは仕方がありません。

私が医者になれたのはもちろん両親のおかげです。特に父親は、小学生の頃いつも横について一緒に勉強してくれていました。閉店後のお店の片隅で一緒にトランプをして(父は本通りで商売をしていました)、それから勉強を見てもらうというのが日課でした。おそらく小学校2年生頃から中学に上がるまで、1年365日のうち360日くらいはそうしていた(させられていた)と思います。あの日々がなければ、医者になれていたかどうか分かりません。

働き始めてからは一緒に暮らしていたわけではないので、時々孫の顔を見せに行く程度でした。闘病中も実際に動くのはほとんど母と姉に任せていましたが、父親が病気になってから改めて家族の絆が強まったように感じます。私は長男なので一応喪主を務めましたが、通夜も葬儀も開式の1時間前まで仕事をしていたので、まさに「名ばかり喪主」でした。これも母と姉に感謝しなければいけません。あまり親孝行らしいことはできませんでしたが、(たぶん)自慢の孫を作ってあげられたことは、唯一の親孝行かなと思います。これに関しては妻に感謝ですね。

コロナ禍でもありますので、通夜や葬儀はごく近しい親族のみで執り行いましたが、涙あり笑いもあり、我ながらいい式になったと思います。すべて父に感謝です。

まだ父がいなくなったという実感があまりないのが正直なところですが、今後も父への感謝の気持ちを忘れず、生きていきたいと思います。
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