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レビー小体型認知症について

広島市精神科医会の学術講演会に参加してきました。テーマはレビー小体型認知症で、講師は井門ゆかり脳神経内科の井門ゆかり先生。認知症疾患医療センターのセンター長経験もある先生で、豊富な経験をもとに、様々な症例を提示していただき、大変参考になる講演でした。
レビー小体型認知症とは、アルツハイマー型認知症の次に多い(認知症全体の約20%)とされる認知症です。
その特徴は幻視、パーキンソン症状、認知機能の変動、レム睡眠行動障害です。
幻視は何もないはずのところに何かが見えたり、錯覚から妄想のような症状に発展することがあります。
パーキンソン症状は手足のふるえ、体がこわばり動きが鈍くなる、転びやすくなるなどの症状を示します。
認知機能の変動は、物忘れや理解力などの知的機能の波です。初期には物忘れ自体が目立たないことも多く、その後もしっかり受け答えできる状態と、ボーっとして反応が悪い状態を繰り返します。
レム睡眠行動障害とは、レム睡眠という夢を見ている時間帯に、大声で寝言を言ったり、手足をバタバタ動かすといった症状のことです。
井門先生の講演では、パーキンソン症状を見つけたら物忘れなどの認知機能の低下が見られないか確認すること、レビー小体型認知症が疑われたら早期にドネペジルなどの治療薬を開始することによりかなり進行を抑えられる可能性があることなどを教えていただきました。
レビー小体型認知症は、うつ病や統合失調症などと間違われることもあり、アルツハイマー型認知症に比べ、専門医でないと診断や治療が難しい可能性があります。
物忘れはそれほど目立たないけど幻視がある、調子の波が激しく、ボーっとして反応が乏しいことがある場合など、心配なことがあれば当院にご相談ください。
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北海道地震

昨夜また北海道で大きな地震がありました。

報道でも、まだはっきりした被害は報告されていませんが、
今朝は交通の乱れもそれほどなく、
昨年ほど大きな土砂崩れや都市機能の麻痺などはないようです。

昨年9月の北海道胆振東部地震の際、
地元のメンタルクリニックが地震当日から支援を行い、
デイケアがさながら避難所のような役割を果たしたことを
先日の広島の学会で報告していただいたばかりでした。
あれからわずか10日後、同じような地震が起こり心配しています。

昨年の経験を元に、十分な備えがされていて、
また早速支援が開始されていることと思いますが、
余震などにも十分気をつけていただきたいです。

診察時間変更のお知らせ(3月7日木曜日)

平成31年3月7日(木)は南区役所で行われる心の健康相談業務のため、
午後の診察が15時30分からとなります。

ご迷惑おかけしますが、ご了承の程よろしくお願いいたします。

学会開催

平成31年2月10日、広島県医師会館にて第19回日精診チーム医療・地域リハビリテーション研修会広島大会が開催されました。
私も実行委員会の一員として運営に参加させていただき、一般演題の座長も務めさせていただきました。

学会にはよく参加しますが、主催者として運営に携わったのは初めてで、とても貴重な経験をさせていただきました。

おかげさまで220名の方に参加していただき、盛会裡に終了することができました。

全国の精神科クリニックが様々な工夫をしながら患者様の生活を支援していることが分かり、
これからの当院での診療にも活かしていきたいと思いました。
「クリニックでもここまでできるのか!」と驚き、勇気をもらえるような発表が数多くありました。

一般演題で発表していただき会を盛り上げてくださった皆様や、全国からお越しいただいた参加者の皆様、運営のご支援をいただいた皆様に感謝いたします。
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