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認知症の新しい治療

本日の中国新聞に「アルツハイマー型認知症の新しい治療」に関する全面広告がありました。
樹木希林さん出演の同内容のテレビコマーシャルを見られた方も多いのではないでしょうか。
(http://www.isshogaiine.com/)

アルツハイマー型認知症は、認知症全体の約半数を占めるものですが、
残念ながらまだ根本的な治療薬は開発されていません。
現在の医学では、進行をできるだけ抑制して、現状を維持することが治療の中心となります。

日本ではドネペジル(商品名 アリセプト)が唯一の治療薬として長年使用されてきましたが、
昨年下記の3つの新しい治療薬が選択肢に加わりました。

・ガランタミン(商品名 レミニール)
・リバスチグミン(商品名 イクセロンパッチ または リバスタッチ)
・メマンチン(商品名 メマリー)

ガランタミンとリバスチグミンは従来のドネペジルと似た作用機序、
メマンチンは他の3つの薬剤とは違った作用機序で効果を発揮します。
またリバスチグミンは貼り薬です。
4種類の薬それぞれに特徴があります。

それまで1種類しかなかった治療薬が、4種類に増えたことによって、
患者さんにより合った薬を選んだり、
2種類の薬を併用するなどして、より効果的な治療を行えるようになりました。

当院でも上記4種類の薬を組み合わせて、
新しい認知症の治療を積極的に行っています。

認知症の診断をまだ受けておらず、もの忘れなどが気になる方も、
すでに認知症として治療を受けているが、もの忘れなどの進行が気になる方も、
ぜひ一度専門医にご相談ください。
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