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適応障害

3月16日、講演のため岡山に行って参りました。
座談会形式で、岡山や島根など中国地方の先生方と
うつ病治療などについて意見交換しました。
他の先生方の貴重な経験をお聞きしたり、
私自身の治療に対する考え方が、
他の先生方と概ね同じような感覚に基づいていることを確認することができ、
自分自身も得ることの多い、有意義な会となりました。

ところで、もう年度末で、多くの会社では人事異動の時期ですね。
当院の開業当初からお世話になった、製薬会社など関連業者の担当者の方などとも
何人かお別れしなければいけません。
大変お世話になり、ありがとうございました。
残念ですが、それぞれ新天地でのご活躍を祈念いたします。

新しい環境に慣れていくのは、大なり小なりストレスになることかと思います。
こういったストレスから心身に不調をきたす状態を「適応障害」と言います。
気分の落ち込みや不安、緊張といった気分の症状や、
頭痛やめまい、不眠、食欲不振、倦怠感など様々な体の症状が出現することがあります。
こういった症状が悪化したり、長期間持続すると「うつ病」ということになりますので、
適応障害とうつ病は全く違う病気ということではなく、
うつ病と正常反応の中間に位置する連続的な病態と考えられます。

したがって、治療もうつ病と共通したところが多くなります。
対症的に、抗不安薬や抗うつ薬、睡眠薬などの薬による治療が行われます。
ストレスに対する反応と考えられますので、
まずはそのストレスを取り除くということも考えられます。
取り除けるストレスは取り除くべきであろうと思いますが、
会社の人事など、実際には回避することが難しいストレスもあります。
本人の適応力を高めるというアプローチも有効でしょう。
このアプローチで、近年注目されている治療としては、
「認知行動療法」というものがあります。
この認知行動療法については、またの機会にお話したいと思いますが、
国立精神・神経医療研究センターのホームページにも詳しく説明してあります。
診察やカウンセリングの中で指導を受けながら認知行動療法を行っていくこともありますが、
最近は自分自身で認知行動療法を行っていくための書籍なども多く出版されています。
いずれにしても、当事者が主体的に行っていくことが必要になります。

まずは、周囲の人のサポートを受けたり、
休みの日はしっかりストレス解消して、適応障害を予防しましょう。
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