安芸地区医師会学術講演会
安芸地区医師会よりお招きいただき、
自殺予防とうつ病に関する講演をさせていただきました。
我が国における自殺の問題は深刻です。
平成10年に年間の自殺者数が3万人を超えて以来、
平成24年に15年ぶりに3万人を下回るも、
依然としてその数は高い水準にあります。
約3万人の自殺者の背景には、
少なくともその10倍の自殺未遂者が存在すると推定されており、
また自殺や自殺未遂が1件生じると、
絆のあった周囲の最低5人に深刻な心理的影響を与えると言われています。
よって、自殺の問題は毎年百万人以上を巻き込む可能性のある社会全体の問題と言えます。
自殺の原因としては健康問題、経済問題などが多いとされていますが、
とりわけ精神疾患、特にうつ病の割合が高いことが報告されています。
ただ、自殺者の多くが生前精神科における治療歴がないこと、
うつ病患者さんの多くが、
まずは何らかの身体症状のために内科などのかかりつけ医を受診していることが報告されており、
このことから、地域医療に関わる全ての医師が、
うつ病を早期に診断し、適切な治療に結びつけることが自殺予防のために重要であると言えます。
ただ、診断に迷う場合やうつ症状が重症な場合、治療しても改善が乏しい場合など、
精神科専門医に紹介するのが望ましいケースもあります。
一般科の先生方と、うつ病診療に関する連携を深めるための有意義な場となりました。
お招きいただいた安芸地区医師会の先生方に感謝いたします。
自殺予防とうつ病に関する講演をさせていただきました。
我が国における自殺の問題は深刻です。
平成10年に年間の自殺者数が3万人を超えて以来、
平成24年に15年ぶりに3万人を下回るも、
依然としてその数は高い水準にあります。
約3万人の自殺者の背景には、
少なくともその10倍の自殺未遂者が存在すると推定されており、
また自殺や自殺未遂が1件生じると、
絆のあった周囲の最低5人に深刻な心理的影響を与えると言われています。
よって、自殺の問題は毎年百万人以上を巻き込む可能性のある社会全体の問題と言えます。
自殺の原因としては健康問題、経済問題などが多いとされていますが、
とりわけ精神疾患、特にうつ病の割合が高いことが報告されています。
ただ、自殺者の多くが生前精神科における治療歴がないこと、
うつ病患者さんの多くが、
まずは何らかの身体症状のために内科などのかかりつけ医を受診していることが報告されており、
このことから、地域医療に関わる全ての医師が、
うつ病を早期に診断し、適切な治療に結びつけることが自殺予防のために重要であると言えます。
ただ、診断に迷う場合やうつ症状が重症な場合、治療しても改善が乏しい場合など、
精神科専門医に紹介するのが望ましいケースもあります。
一般科の先生方と、うつ病診療に関する連携を深めるための有意義な場となりました。
お招きいただいた安芸地区医師会の先生方に感謝いたします。
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