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高齢者不眠診療の治療戦略

福山市民病院精神科・精神腫瘍科 平 俊浩先生の講演を聴講してきました。

不眠に対して「まず睡眠薬」でないのはもちろんことですが、
特に高齢者の不眠に対する「適切な薬物療法」について学ばせていただきました。

従来から使用されている睡眠薬(「ベンゾジアゼピン系」と呼ばれるもの)は、
特に高齢者においては、せん妄(強い寝ぼけのような状態になる特殊な意識障害)や転倒の原因になることがあります。
とは言え、不眠を放っておくことは高血圧やうつ病など、様々な病気のリスクになることが知られているため、生活習慣や睡眠環境を適切に整えても眠れない状態が続き、日中の活動にも影響を与えるような場合は、薬による治療を検討する必要があります。

最近はメラトニンやオレキシンなどといった部位に働きかける、新しい作用メカニズムの睡眠薬が発売されています。
これらの薬は上述のせん妄に対して、むしろ治療的に働いたり、
転倒を起こしにくい(少なくとも転倒を増やさない)と言われています。

今は元気な高齢者であっても、将来的に身体疾患などでせん妄や転倒を起こしやすい状態になる可能性はあります。
そういった将来のリスクも見越した上で、これらの薬を上手に使用していくことが大切であるというお話が印象に残りました。

それにしても平先生は講演がとても上手。
初めてお話を伺いましたが、非常に分かりやすかったです。
自分が講演する際にも、平先生のようにできればいいなと思いました。
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