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中国地区GHP研究会参加(メインテーマ:摂食障害)

GHPとは総合病院精神医学会のことです。県立広島病院から開業して既に8年ですが、いつも興味深いテーマの研究会で、現在広島大学病院や県立広島病院、広島市民病院、呉医療センターなどの総合病院に勤めておられる先生との連携を取るためにも参加しています。

今回のメインテーマは摂食障害。島根大学、川崎医科大学、岡山大学、鳥取大学の各先生方から関連した演題の発表があった後、特別講演は北九州医療刑務所の瀧井正人先生のお話でした。

北九州医療刑務所は、比較的症状の重い精神疾患(特に摂食障害)の受刑者を収容している矯正施設で、九州大学心療内科で長年摂食障害治療チームのチーフを務めておられた瀧井先生が専門家として勤務しておられます。

摂食障害(拒食症や過食症)では、過食するための食べ物を万引きしてしまうという問題行為が生じてしまうことが時にあります。最近では、摂食障害の元運動選手が万引きを繰り返してしまっているというのをテレビ報道で見られた方もいらっしゃると思います。

摂食障害は拒食(それに伴うやせ)や過食、自己誘発性嘔吐や下剤の乱用など、食習慣の著しい異常がメインの病気ですが、その背景には強いやせ願望や太ることへの恐怖、やせていなければ自分の価値が全くないように感じる、体重や体型のコントロールが何にも増して重要だと考えてしまう心の病気です。更に根底的には、心の成長が不十分で、大人として真に社会に適応して生きるのが困難で、食行動や体の問題を通して、大人として生きることや思い通りにならない人間関係などを無意識的に回避しているという場合があります。

摂食障害は短期間で治るような病気ではなく、治療にはしばしば一進一退や困難を伴いますが、体や食行動の管理を行いながら、心の成長を促すような関わりを粘り強く行うことによって、かなり重い症状をお持ちの方でも改善していくことを、瀧井先生から教えていただきました。
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