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広島児童青年精神医学研究会(はすかっぷの会)参加

広島児童青年精神医学研究会(通称はすかっぷの会:Hiroshima Society for Child and Adolescent Psychiatry)は若手精神科医と小児科医を中心に、子供の心の診療に興味のある医療従事者(心理士、看護師、精神保健福祉士、保育士など)が共に研鑽するための集まりです。

今回は愛知県医療療育総合センター中央病院の児童精神科医である吉川徹先生に「ゲーム・ネット・スマホ依存/発達障害との関わりとその治療」と題して講演していただきました。

中学生くらいの年代となると、多くの子供が日常的にインターネットやゲームを利用しています。依存傾向となっている子供も珍しくありませんが、特に自閉スペクトラム症やADHDなどの発達障害特性がある子供のネット依存リスクは高いことが知られています。
発達障害の子供は過度に没頭して、ゲームをおしまいにすることが難しかったり、ネットを通じたトラブルに巻き込まれる危険がある半面、本人の興味を持っていることについて、より深めていくことができる可能性や、自分のペースでコミュニケーションを取れる可能性、不注意など苦手な部分を補ってくれる手段となる可能性もあります。

まずは子供の世界に興味を持ち(あなたの好きなことが知りたいという態度)、ゲームやインターネットの持つポジティブな面も認め、子供がどのように利用しているのか(不特定多数の人と繋がっているのか、リアルの友人と繋がっているのかなど)しっかり把握することが重要です。

各家庭でゲームをする時間などルールを決めていることが多いと思いますが、そのルールはきちんと守られているでしょうか?ゲームなどは面白く作ってあるので、普通の子は放っておくとそのルールは守れません。守られないまま放置されているルールは、最初から約束されていないことより悪いかもしれません。現実的に守れそうなルールをきちんと確認することが必要です。

残念ながら時代は後ろには戻りませんし、ゲームを取り上げることは残念ながら無駄になることが多く、かえって家庭内暴力などにつながることもあります。ゲーム依存だけが独立して生じる(つまり、学校の友達関係も良好で、家庭環境も何も問題ないのに、ゲームへの依存だけが生じる)ことは稀なので、学校での人間関係に問題がないか、家庭はきちんと機能しているかをきちんと把握しつつ、リアルな活動が楽しめるように、周囲の大人が率先して関わっていくことが重要です。
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